
中国の江西省にある廬山。その北には揚子江が流れ、南には朸陽湖に臨み、絶壁が険しい群峰が聳え立ち、まるで天から飛来してきたようである。面 積は約300平方キロ、最高峰は大漢陽で、海抜1474メートル。盧山には雄々しく、不思議で、美しくそびえ立つ峰々、変幻きまわりない雲海、いろいろの形の神奇な泉と滝、悠久な文明をもつ歴史旧跡、温和湿潤な気候があり、中国の有名な風景遊覧区と避暑地、寮養地である。
河川や湖泊が多いおかげで廬山の夏は涼しく、雨も多い。春の終わりから初夏にかけては谷間一面が雲や霧に覆われ、合い間に峰々が見え隠れる。消えては立ちこもる雲霧が廬山にいっそう神秘的な魅力を与えている。
廬山には早くから「神仙」の伝説が伝わっており、晋代の高僧慧遠は、東林寺を建てて「浄土法門」宗を創立した。歴代の詩人や学者も名声を慕って廬山に登り、数千の詩歌や詞賦を残し、白鹿洞書院など儒学学校が残され、廬山は中国の封建時代における重要な宗教聖地と儒学文化教育の中心となった。

盧山の主な景勝は五老峰、三畳泉、含口、盧林湖、大天池、花径、如琴湖、錦繍谷、仙人洞、小天池、東林池、白鹿洞書院、盧山植物院、盧山博物館などがある。
嶺鎮は盧山の上にある奇特な山の町で、盧山風景名勝区の遊覧の中心でもあり、海抜1167メートル、三方が山に囲まれ、北は剪刀豁口に臨んでおり、通 りや建物は山の勢いに沿ってつくられ、建ててあり、そこから各景勝地へ道路が通 じている。含口は五老峰と九奇峰の間にあり、海抜1211メートル、含嶺の南側は陽湖に向いており、陽湖の水を吸おうとする形をしている。陽湖に目をやると、湖面 が広々と広がって、多くの帆かけ船が見える。含亭は陽湖で日の出をみて格好の場所である。三畳泉は五老峰の東にあり、滝の水はまず大きな岩の上に流れ落ち、つづいて二段の大きな岩の上に流れ落ち、総落差は約300メートル、滝が岩にぶつかって畳んでいるように見えるため、このような名称がつけられた。花径は嶺の西にあり、言い締伝えによると、唐代の大詩人白居易が桃の花を詠んだところだという。東林寺は盧山の北西の麓にあり、中国仏教浄士宗発祥地である。白鹿洞書院は五老峰の下の谷にあり、中国古代の最初の高等学府の一つである。大天池と小天池はともに盧山の景勝であり、池の水は年中涸れることがなく、大天池で見る夕焼けがいちばんきれいで、遠くにある長江は白絹を引いたように見える。小天池では、陽湖の風光を見渡すことができる。盧山博物館は盧林湖北岸の樹林の中にあり、 館内に古代の青銅器、歴代の陶磁器、唐・宋時期の画家の書いた書、明・清時期の画家の書いた絵が陳列されている。 |